A50事業報告 / A50実行委員会 Mail


1.A50東京式典

 その日、新宿オペラシティ・コンサートホールヘ参集した人の目を驚かせたのは、その警備のものものしさだったのではあるまいか。入場券を呈示するだけでなく、氏名も名乗ることになるほどのチェックは、多くの人にとって初体験であったろう。
 プログラムに載っている要人といえば、元米副大統領ダン・クエール氏だが、会場の四囲の武張ったSPの配置を見ると、何でなのかとさえ感じられた。しかし、そうした疑念が晴れるのにそう時間は要しなかった。開会の寸前に現職総理大臣の小泉純一郎氏が姿を現し会場に納得のどよめきが広がった。首相の出席が公表されていなかったのは、無用の混乱を避ける上でも当然のことだったと思われる。
 さて、日米両国・国歌が、樹齢700年の盆栽が置かれた清素な感じな会場に流れて、式典が始まる。大河原良雄会長の挨拶に引続いて、小泉首相が壇上に立つ。一際大きな拍手が起こったのは、「サンフランシスコ平和条約に署名した時の吉田茂総理は、その後米国の支援に対し、率直にこれを理解し、明確に謝意を表すことが日本人として大切であると述べております」と結んだときだった。


大河原実行委員会会長の挨拶

 次いで財界を代表して京セラの稲盛和夫氏が謝意の一端を表明、クエール元米副大統領は、第一声で「ありがとう」と言い「アメリカ側代表として、ここに出席できて光栄である」と語った。
 A50事業の経緯のビデオは、飯久保廣嗣氏の解説付きで投影され、引き続き小澤征爾指揮の演奏もビデオで披露され第一部終了。第二部は、ナベサダこと渡辺貞夫と友人たちによるジャズで満員の会場約1500人の雰囲気を一気に変えた。
 式典終了後にホワイエで行われた懇親会でA50記念ウインドオーケストラの軽音楽の演奏が行われたが、その周囲には何重もの人の輪ができ、ステップを踏み、踊りだすペアも現れた。


クエール元米国大統領を囲んで



連絡先:A50事業関連連絡事務所 (株)デシジョンシステム気付
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